僕がスリにあうなんて...。しかもパリで。奪われたのはダミー財布。対策しててよかった。被害の全貌と対策についてまとめましたので、海外旅行に行かれる方の参考になれば幸いです。
スリにあわないと思っていた
成人のスポーツマンがスリになんかあわないでしょ。
それが本音でした。
一方、僕の妻は幼少期に被災経験もあるため、日ごろから防災や感染予防等の安全対策に関しては口酸っぱくなります。フランス旅行の時も、ネットでフランスでのスリの手口や対策を入念に調べあげていました。
当然、妻は僕に対して、対策をするように勧めましたが、能天気な僕は、そんなのほんの一部の人がネットで書いてるだけだ。と承諾を拒みました。
その後も妻がなかなか諦めないので、僕はしぶしぶその対策を受け入れることになりました。
スリ対策
その対策とは、ダミー財布を作るという手段です。
ダミー財布には小銭とお札を数枚入れて置き、本物の財布は、ふところに隠しておきます。
たとえスリにあったとしても、盗まれるのはダミー財布なので、被害を軽減できるという案でした。
ダミー財布の作り方
スリもバカではない!
手慣れたスリをあざむくために、ひと工夫しました。
その工夫とは、ダミー財布に紐をつけ、カバンにくくりつけるというひと手間です。
これにより、スリも、この財布はスリ対策が施されているから本物だ!と認識するはずです。
また、スリにあった時に、犯人が手間取るため、その間に、すられていることに気づける確率が上がります。
最後に、ダミー財布は、最も奪いやすい、カバンの外ポケットの中に収納!
本物の財布はふところに隠す
お金やパスポートといった貴重品は、この本物の財布に入れ、腰に巻いておきます。
肌に直接巻くのは不快なので、インナーの上から巻くといいですよ。
スリも、さすがに服の中まで手を突っ込んではこないでしょう。
スリにあう30分前の行動
ダミー財布をこしらえ凱旋門へ向かい、
初めて見るパリの歴史的建造物を前にテンション高めで写真を撮りました。
その後、凱旋門とコンコルド広場をつなぐ、シャンゼリゼ通りを通過。
俺ってシャレてんなと勘違いboyモードを発動させながら、マフィンを片手に、かっこつけて歩いていましたw
そして、事件現場であるコンコルド広場に到着しました。
スリにあった時の状況報告
- 犯行現場 パリ コンコルド広場
- 僕の行動 カメラを構え歩いていた
妻と二人でコンコルド広場を歩いていると、180cmくらいの細見の男性が、アンケート調査票を片手に僕に近づいてきました。
その光景を見た瞬間、一瞬で、この男性に協力するというスイッチが入ることになります。
僕は大学院時代に街頭アンケート調査を経験していたからです。
アンケート調査は、1日中歩き続けて、数百人に声をかけるのですが、無視されたり、軽くあしらわれたりするので、心身共に疲れてしまいます。
苦労を知っている僕は、男性に近づいて、調査票に目を向けました。
調査票を眺めていると、その男性が急に肩を組んできました。
その後、僕の身体に覆いかぶさるようにニコニコしながら絡みついてきたので、なんだこの人?フレンドリーにも程があるぞと思いつつ、振りほどこうとしましたが、なかなか離れてくれませんでした。
そのとき遠くの方で、
中国系の人が、僕の方へ向かって、大きな声で何かを訴えるように叫んでいました。
え~!!!なになに???
すると妻が
オラーッ!!!!!!!!!!!!!!
という声をあげ、妻が僕の後ろの方に向かって飛び出していきました。
ん?どういうこと?
僕は男性を振りほどくことで頭が一杯だったので、状況がつかめませんでした。
そして、妻が一言...
財布盗まれてる!!!
後ろを振り向くと、さっきまでいなかった、おばちゃん2人と小僧が僕のカバンをあさっていました。
おばちゃんの手には、僕の財布が!!!
いや、僕のダミー財布が!!!www
一瞬の出来事でした...。
スリの手口、実に巧妙です。
しかし、中国系の方の呼びかけと、妻の怒声によって、犯行集団はひるんでダミー財布を僕の方に投げて逃亡したため事なきをえました。
スリにあった直後の犯行現場の光景
魂が抜けた...。
シャンゼリゼ通りの時の俺はどこかに行ってしまいました。
後から聞いた話ですが、妻は怒声と共に、カバンから手を離さないおばちゃんにパンチを一撃あびせたそうです。
スリ被害経験者からのアドバイス
スリ対策をしたことによって、本物の財布には、一切犯人の手が触れることはありませんでした。
しかし、今回の対策は、あくまで本物の財布を守るだけにしかすぎません。
実際に、スリにはあっていますので、
安全に旅行するための根本的な解決策ではないです...。
今回の経験で、ニュースやネットで見かける事件は、誰にでも起こりうることなんだと、身をもって感じました。
慣れない場所での旅には危険は付き物です。
事前にネットや地球の歩き方などで情報を集め、
その場所にあった対策行ったうえで、旅に向かってくださいね。
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